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官製ワーキングプアの実態とは?

公務員の非正規化が進んでいる.
各自治体が保育士など女性の多い職種で正職員を非正規に切り替え、
人件費削減を進めているためだ。

非正規公務員の年収は約150万円から170万円程度であり正規の4分の1から3分の1のといったところだ。
労働時間は週に37~38時間と常勤に近い。
これが「官製ワーキングプア」と呼ばれる非正規公務員の実態である。

男女の比較では、非正規公務員の約75%が女性であり、
仕事と賃金、勤務体系など多くの差別が女性に集中している。
さらに同じ妊娠ということでも正規は職場復帰できるが、
非正規は妊娠することで復帰する職場も失われる。
少子化対策を謳っている国や自治体がこの様な対応になっているのが現在の実情だ。

非正規の割合が多いのは、出先機関の住民への直接サービス分野で、最も目につくのは相談員だ。
消費者や労働、年金などの分野に携わる。
とりわけ消費者生活相談員は10人いれば9人は非正規だ。

そのほか図書館、保育、教育、介護といった分野で非正規職員が目立っている。
図書館員の非正規職員の割合は昨年で67%に上る。
保育園の保育士は6割近くが非正規になっている。
全国の公立小中学校の非正規教員は約11万人に上り、
統計を取り始めた2005年から約4割増えた。
立場の弱い非正規に、不登校児童の対応など難しい仕事を任せるケースも出ている。
介護労働は「3k」等と言われすでに社会問題化しており、
今後これらのサービスが崩れる危険が迫っている。

いつ解雇されるかわからない雇用不安、経験を積んだころに雇い止め。
結婚できない、家族生活ができない貧困賃金。人材の流出、入れ替わりの激しい職場、経験不足…。

これらが官製ワーキングプアと言われる雇用の実態である。
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