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飲みニケーションは必要か?

「昨日の飲み会って残業代出るんですよね?」

最近、飲みにケーションが復活中だ。
新入社員を対象としたアンケートでも、8割近くが上司と飲みたいと回答し、
会社の飲み会を計画する上司たちが増えている。

しかし飲み会を望んでない人もいるのは確かだ。

ある会社では全員参加の飲み会を開いた。
強制ではなかったが「全員参加」と言う上司の言葉に部下は全員参加した。
会費の一部は会社から出してもらったが、1人2000円の会費を取った

翌朝、部下の1人からこんな言葉が飛び出した。
「上司から言われてやることは、すべて業務ですよね?部全員が参加すると言われたら、参加するしかない。なぜ、楽しくもない飲み会に参加させられ、会費まで払わなければならないんですか?当然、残業代が出るんだと思っていました」

この言い分に、上司は困惑。
「残業代なんて出るわけないだろ」と、怒鳴りたい気持ちを抑え部下を説得した。
下手なことを言うと、今度はパワハラだなんだと大問題になる可能性もある。
その部下には参加したくないときは断るようにと伝え、とりあえずその場は収まったそうだ。

会社が社員をまるで家族のように大切に扱っていた時代もあった。
「安心して働きなさい」と終身雇用していたし、「経験」という数字に反映されにくい力を評価する年功序列という制度もあった。
しかし今やそれらの制度は崩壊し、会社と社員の関係は完全にビジネスだけのものになりつつある。

更に「若者の酒離れ」等と騒がれている様に、お酒を飲まない、酒嫌いの若者が増えている。
お酒を飲める人でも「とりあえずビール」の流れを嫌って飲み会を敬遠している人もいる。
実際にビール系飲料の出荷数は9年連続で過去最低を更新中だ。

かつてお酒がは上司と部下をいい関係にさせる潤滑油となっていた。
しかし今や関係を悪化させる可能性をはらんでいるものとなってしまった。

上司部下のいい関係は、上司が部下と1人の人間として、正面から向き合う意識なくして築けるものではない。
それは言い方を変えれば部下と向き合う確固たる気持ちさえあれば、
別に飲み会じゃなくてもいいということだ。
「でもお酒が入った方がリラックス出来る」という話が出てきそうだが、
酒を飲んでリラックスするのは、上司だけで部下は緊張するだけかも知れない。

いま一度、上司と部下のコミュニケーションについて考え直す必要があるのではないだろうか。
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